tilton carbon racing clutch

tilton Clutch【チルトン クラッチ】

tilton racing carbon clutch

Tilton Engineeringは最初のカーボンクラッチを1989年に設計し、駆動システムの特許を取得しました。

これは、F1 グランプリで優勝した初めてのカーボン/カーボン クラッチでした (1987 年デトロイト米国グランプリでのアイルトン セナのロータス ホンダ)。それ以来、Tilton OT シリーズ カーボン/カーボン クラッチは、市場で最高のカーボン レーシング クラッチとなるよう継続的に改良されてきました。彼らは、ル・マン 24 時間レースからバハ 1000 まで、世界中のレースで複数の勝利を収めてきました。

ドライブディスクもフロータープレートも100%カーボンマトリックスです。カーボン/カーボンクラッチは多くのアドバンテージをご提供いたします。
このクラッチはクラッチの中でも格段に軽量で高温に優れた耐久性(反らない)と、繋がりの最もスムーズな特性を兼ね備えております。購入時の価格は他のクラッチに比べて高額ですが、コスト/マイルは低く、コストvsパフォーマンスに優れています。
スムーズな繋がりの特性によって、トランスミッションやその他のドライブラインのパーツのライフが長くなります。

適応
ロードレース、耐久レース、オープンホイールのフォーミュラーカー、ラリー、ショートコースのオフロード、1/2マイルレース、ハイパワーのストリート用などに一般的に使用

カーボンレーシングクラッチの種類

5.5-carbon-clutch

5.5インチカーボンレーシングクラッチ

7.25-carbon-clutch

7.25インチカーボンレーシングクラッチ

  • 極めて低い慣性、高トルク容量、高熱容量、およびスムーズな係合特性の独自の組み合わせを提供
  • ロードレース、耐久レース、オフロード、およびハイパフォーマンスストリート用途
  • カーボン マトリックス プレート (ドリブンおよびフローター) は熱による歪みがなく、安定したシフトを提供し、熱に関連したクラッチの故障を最小限に抑える
  • カーボンプレートのスムーズな噛み合い特性により、優れた操縦性が得られ、他の駆動系コンポーネントへの衝撃が軽減

きわめて低い慣性

5.5インチ
慣性モーメントは、14.6 lb-in 2 (.0043 kg-m 2 ) ~ 25.3 lb-in 2 (.0074 kg-m 2 ) の範囲

7.25インチ
慣性モーメントは、52.26 ポンド平方インチ (.0153 kg-平方メートル) から 74.85 ポンド平方インチ (.0219 kg-平方メートル) の範囲

軽量

5.5インチ
3.0 ポンド (1.4 kg) から 5.2 ポンド (2.3 kg) 

7.25インチ
6.2 ポンド (2.8 kg) から 9.1 ポンド (4.1 kg)

高トルク容量

5.5インチ
【高レシオプレッシャープレート】 250 ポンド-フィート (340 Nm)のトルクに対応
【超高レシオプレッシャープレート】300 ポンド-フィート (408 Nm)のトルクに対応

7.25インチ
スプリングの色に応じて幅広いトルク容量を実現します。

  • プレートあたり 335 lb-ft (455 Nm) のトルク、オレンジ スプリング付き
  • プレートあたり 410 lb-ft (557 Nm) のトルク、灰色のスプリング付き
  • プレートあたり 455 lb-ft (619 Nm) のトルク、ダブル グレー スプリング付き
  • プレートあたり 495 lb-ft (673 Nm) のトルク、トリプル グレー スプリング付き

【5.5インチ】各種ダウンロード

【7.25インチ】各種ダウンロード

技術解説

部位解説

用語解説

トルク容量とはクラッチが滑る前までクラッチが受けるエンジンのトルクのことです。

トルク容量の評価はクラッチメーカーによって異なります。トルク容量のレートに工業規格はないからです。

一般的にはTiltonのOTシリーズのクラッチは表示されているトルク容量を50%上回るまで滑りませんので表示数値は控えめです。一方、他のクラッチメーカーでは滑り出す時のトルクを記載して好印象を与えようとしていることもあります。同じメーカーの製品同士であればトルク容量の比較はできますが、他のメーカーとの直接比較はできません。

熱容量はクラッチが壊れたり、ダメージを受けたりするまでに耐えられる熱の量です。

熱はクラッチをつなぐとき(滑った時、調整しているとき)に発生します。その時に発生した熱の大部分はプレッシャープレート、フロータープレート、クラッチディスクに吸収されます。また一部の熱はフライホイールに吸収されます。クラッチの質量が大きいほど、より大きな熱、温度を吸収します。ブレーキやタイヤと同じく、温度が高いとダメージが大きくなります。

クラッチディスクの枚数が多くなると質量が大きくなり熱容量が大きくなって、トータルの温度域が低くなります。熱への安定性から、カーボンカーボンはダメージを受けるまでメタルより高温に耐えることができます。レーストラック(コース)は一般的にクラッチに負担がハードではありませんが、クラッチが滑りやすいパッドックやストリートでは温度が上がり、ダメージの多くを発生します。また、エンジンパワーが同じでも、車重の大きい車の方が軽い車より大きなクラッチ容量が必要です。

 

クラッチの使用寿命について。

径の小さいクラッチ、又はディスクの枚数が少ないクラッチは慣性モーメントが小さいので性能が上がります。
ディスクの枚数を増やす、または径を大きくすると摩擦面積が大きくなりクラッチの寿命が長くなります。
要するにクラッチの重量と寿命はトレードオフになります。

クラッチを切るために必要な力の事です。

荷重が低いほど、スラストベアリングへのストレスが小さくなりペダル踏力が小さくなります。